健康長寿の秘訣100 その17
『MMSE(ミニメンタルステート検査)』④
皆様、こんにちは
健康長寿をプロデュースする一般社団法人Le Lien
代表理事健康長寿プロデューサー神山弓子です
今日もMSSE(ミニメンタルステート検査)についてお伝えします
MMSEは日本語で「精神状態短時間検査」と言って
10~15分程度の短い時間で認知機能の障害があるかどうかを調べる検査です
MMSEの評価項目は11問で、30点満点中、23点以下で認知症の疑い
27点以下は軽度認知障害(MCI)の疑いがあると判断されます
MMSEの評価項目の構成
今回で全項目終了です。
9項目目は
≪書字指示≫
『この文を読んで、その通りにしてください。』
例えば『目を閉じてください』『右手を挙げてください』
書かれている文字を黙読あるいは音読してその通りにできたら1点
紙に書かれた文を理解して実行する読字の能力を調べます
10項目目は
≪自発書字≫
『何か文章を書いてください』と指示があります
筋の通った任意の文章を書くことができるかを調べます
意味のある文章を書くことができれば1点
物の名前だけでは正解にはなりません
10項目目は
≪図形模写≫
『この図形を正確にそのまま書き写してください』と指示されます
提示された図形と同じ図形を描くことができるか描画能力を調べます
描写は角が10個あること
2つの5角形が交差していることが正解の条件で1点
手指の震えによる線画の乱れはかまいません
以上がMMSEチェックです
MMSEチェックはいかがでしたでしょうか?
このチェックだけで認知症であるかどうかを正確に判断をするものではありません
MCIクリニックの広川先生は
『当院に受診される方の中で、MMSEチェックが30点でも画像検査をすると
海馬の萎縮や脳血流低下がみられMCIと判断するケースも多くあります。
つまり、MCIの診断基準や神経心理検査だけでは認知機能が
正常であるかどうかという評価(診断)はできない。』
とおっしゃています。
また
『問診ですこしでもMCIの疑いがあれば
画像検査(MRI、脳血流シンチグラフィ)を行い
MCIを見逃さないよう細心の注意をはらっています。』
とおっしゃっています
ですから
最近いつもと違って物忘れや認知機能の低下が激しいと感じたら
専門医を受信しましょう
今日も最後までお読み下さり
ありがとうございます