健康長寿の秘訣その5
日常生活の中でみられるMCIのサイン
皆様、こんにちは
健康長寿をプロデュースする一般社団法人Le Lien
代表理事 健康長寿プロデューサー 神山 弓子です
MCI(軽度認知障害)とは
認知機能の一部に障害が見られるものの日常生活には支障が出ていない状態です
認知症では、経験した出来事
例えばご飯を食べたこと自体忘れてしまいます
買い物などで金銭のやりとりがうまくできなくなったりして
日常生活に支障をきたします
そのため、周囲の人は認知症にすぐ気が付きます
それに対して、MCIでは日常の基本動作は問題なく行えるため
周囲の人が異変を気づかないまま過ごしてしまうこともよくあります
できるだけ早く異変に気づくためにも
アルツハイマー病によるMCIのサインを知っておくことが大切です
東京大学大学院医学系研究科神経内科学 講師 岩田 淳氏によると
MCIのサインを見逃さないためには、アルツハイマー病によるMCIの特徴を知ることが大切だそうです
アルツハイマー病によるMCIの臨床的定義
• 記憶障害の訴えが本人または家族から認められている
• 客観的に1つ以上の認知機能(記憶や見当識など)の障害が認められる
• 日常生活動作は正常
• 認知症ではない
記憶障害に限らず、日常生活の中での認知機能低下のサインも早期発見のポイントになります
日常生活の中で見られるMCIのサインには
• 外出時に見られるサイン
• 会話で見られるサイン
• 炊事で見られるサイン
• 仕事で見られるサイン
があるそうです
今日はその中のひとつ
• 外出時に見られるサイン
についてお伝えします
MCIでは、脳の機能が衰えることにより、周りの物事への興味や意欲が低下します
その結果、外出時でもお化粧や服装に気を遣わなくなったり
外出そのものに消極的になったりといった変化が見られます
例えば、まめに美容室へ通っていた方が、行くのを嫌がって白髪を染めなくなったり
お風呂好きの方が入浴しなくなったり
女性で分かりやすいのは、スッピンを嫌っていた方が急にお化粧しなくなることです
あとは、鏡を見なくなる方も多いようです
こうした身なりに気を遣うことに関心がなくなったり
おっくうになったりして出かけるのをめんどくさがるようになったら
黄色信号です‼
もし家族の方が急に外出がおっくうになったり
服装に気を使わなくなったりした場合は
MCIの可能性も視野に入れて
記憶障害がないかどうかなど気にかけるといいかもしれません。
次回は
• 会話で見られるサインについてお伝えしますね
今日も最後までお読み下さり有難うございます